猫屋春子はかく語りき

CAT AND SPRING

平和と退屈

diamond.jpこれを読んで思ったのだけど、そもそも平和ってことには退屈が含まれているんだろう。戦争の渦中にいる子どもが退屈なんか感じるか?人種差別されていて悩んでいる若者が退屈を感じるか?平和=退屈ではないけど、平和という状態に退屈は含まれているのだと思う。だから、退屈な国と言われることは、すなわちある程度平和な国と言われているのと同義なのではないか。面白い国であるということは、労力の必要な国、疲れる国でなければならない。自分の力でガシガシ動いていろんなものを得て行くことを人間はおそらく面白いと感じるのだから。日本にいればみんな親切にしてくれるし、自分がガシガシ動かなくても、金さえあればだいたい欲しいものが手に入るし見ることができる。そんな状況を「exiciting」とは感じないよな。面白さ、exicitingを求めて日本に来ること自体が間違っているし、そんな外国人の意見を日本が聴いて「もっと面白い国にならなければ」と思う必要もない。面白い国もあれば面白くない国もあるし、日本を面白くないと思う人もいれば面白いと思う人もいる。国それぞれ人それぞれだ。もっと面白くなりたいなら、じゃあ日本は戦時中に戻るか?いや、平和と同時に退屈を手に入れたんだ。退屈は得難く有難いものだ。明日生きていることを疑わずに眠れるということはすごいことなのだと理解した方がいい。