猫屋春子はかく語りき

CAT AND SPRING

花束みたいな恋って、したことあるぅ???

いま話題の映画「花束みたいな恋をした」。観てきましたよ。レディースデイに1200円で。クレカで事前にチケットまで購入して。そして、もちろん、お・ひ・と・り・さ・ま、で観てきました。

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菅田将暉&有村架純が激しいケンカ『花束みたいな恋をした』140秒予告


んで、映画を観る時ってワタシ、たいていドリンクもフードも購入しないんですが、その日は何故か「久しぶりにポテト喰いたいなー」と思い、300円のフライドポテトとカルピスを購入。したらさ、そのポテトがうめーのなんの!!!紙容器にぎっしりと詰まった細長いポテトの群れを1本1本、猛スピードで次々と口の中に放り入れ、歯で粉々に噛み砕いたポテトの残骸を、時に甘ったるいカルピスで胃へと流し込んでゆく。ああ、やめられない、止まらないですわ。そんなこんなで映画がはじまる前にポテトを食べ尽くしてしまった次第。おい、なんのためのポテトだよ・・・映画観ながら食べるためなんじゃないのかよ・・・

そんな少しだけ絶望的な気持ちを抱えながら、菅田将暉有村架純ダブル主演の映画「花束みたいな恋をした」に挑んできました(^^♪

映画のストーリーは至極簡単。有村架純演じる絹ちゃん、そして菅田将暉演じる麦くんの出会いから別れるまでの約5年間を描いたラブストーリーでございます。


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(ここからはネタバレ。これから観るという人は注意!!)

絹ちゃんと麦くんは、音楽や文学、映画などの趣味がとにかく似ている2人。いつも話すことが尽きずに、デートではお互い終電までファミレスでおしゃべりをする仲になります。そして、付き合うことになり、同棲を開始しますが、一緒に住むとなると生活やお金の問題が噴出。さらに両方の親まで出てくる始末。

そのため、イラストレーターを目指していた麦くんは就職することを決めるのですが、就職してから次第に変わっていく麦くん。文学や音楽が大好きであんなに優しかった麦くんが仕事に追われ変わっていく姿は切ない。絹ちゃんもフリーターから資格を取って就職、しかしその後転職するわけですが、その過程で2人はすれ違いまくり、お互いの本音をじっくり話すこともできず、もう決して埋められない溝を作ってしまうのです。

あんなに楽しかった2人の同棲生活は、いまや会話もなく、同じ部屋にいてもお互いがバラバラに生活しているような感じ。こうなると、もう別れるしか道はないよね!と絹ちゃんは思うのですが、麦くんは違った。麦くんは絹ちゃんに「結婚しよう」と言うのです。「家族になったら、今の状況も乗り越えられる」と。

この麦くんの言分、確かにそうかもしれないし、結婚してしまえば今の状況が普通になるってのはおそらくその通りなんだけど、絹は「そうだね」と一旦相手の考えを受け止めはしますが、最終的に別れを選択します。

そんなこんなで、絹ちゃんと麦くんは別れることになり、同棲を解消。ラストではカフェで偶然再会しますが、言葉は何も交わさず。でも、しっかり2人は「さようなら」の合図をするのです。この合図の仕方がとても良いんだな。このラストシーンがあるかないかで、映画の良し悪しが左右されるくらい、良いシーンでした。

2人の約5年間は、そこでTHE END。最後は別れてしまったけれど、青春時代の、ある一時を共有した2人の恋は、まるで花束みたいに美しく、二度と戻ることのできない恋なのでありんした。ちゃんちゃん。

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さて、映画館からの帰り道、寒風に吹かれながら歩いて駅へと向かうまでの間、自分の青春時代について、オバサンはふり返ってみました。

でもね、ふり返ってもね、大学時代とかね、オバサンは酒ばっか呑んでいたんですよ・・・そして、女子とばっかりつるんで、男の影もなかった・・・サークルとか入ってたけど、さぼりまくってやっぱり酒ばっか呑んでた・・・そうです、ふり返ってみても、呑んだくれていた大学時代しか思い出せませんでした・・・

花束みたいなさ、二度と戻らない時間を誰かと共有するような素敵な恋愛、してみたかったなあ。同棲とかしてみたかったなあ。うふふふふ(キモ)。

こんなこと考えてたらね、帰りの電車、乗り間違えましたとさ。
いや、マジで酒持ってこい!!!!!もう、酒しかねえな!!!!!

※ちなみに劇中で使われるきのこ帝国「クロノスタシス」は本気で名曲。聴いてね。


きのこ帝国 - クロノスタシス(MV)