猫屋春子はかく語りき

CAT AND SPRING

林檎をえらぶ


椎名林檎 - 熱愛発覚中

ここ一ヵ月ほど、林檎にはまり昼食時に一個食している。出来れば新鮮なものが食べたいので買い置きはせず、その日食べる分はその日に買う。ただ、同じスーパーでは買わない。どこのスーパーの林檎が美味いのかを調べるために、自宅から2キロ圏内にある複数のスーパーに足を運ぶ。体調管理のためのウォーキングだと思って、遠くのスーパーまでてくてく歩く。いま住んでいる県では、現在の旬は王林とサンフジである。どちらも好きだが、王林は何故か食後に物足りなさを感じるので、購入するのはサンフジと決めている。それにしても、スーパーによっていろいろな味のサンフジがあるものだ。大きなスーパーに味の良い林檎があるとは限らないし、値段も関係ない。128円であろうが98円であろうが78円であろうが、美味い林檎は美味い。今までで一番まずかったのは、大きなスーパーで一個128円も出して購入したサンフジである。味はボケていないが、蜜が全く入っておらず渋さが舌に残る。しかし、その林檎を購入したことで、自分がきちんと林檎を選択していないことに気づいた。「運が良ければ美味い林檎と出会える」とばかりに、なんとなく見た目が良いのを購入していたのだ。それじゃあだめだ、私は100発100中、美味い林檎と出会いたいのだ。そこで、まずい林檎の特徴を思い出してみた。サイズは大きいがそのわりに軽かったこと、林檎の下部がまだ青かったこと。それ以来、サイズはどうあれ全体的に赤く色づいており、実際に持ってみて重いものを選んでいる。そのおかげか、今のところ100発100中の確率で美味しい林檎に出会えている。自分の林檎を運にまかせるな。なんとなく出会えるもんではない。