猫屋春子はかく語りき

CAT AND SPRING

また書くことを始めたいと思っている私へ


チュートリアルの漫才「冷蔵庫」

 

今日から10月ですが、夏でも冬でも春でもありません。

秋です。

接続詞の使い方が少しおかしいですね。

 

私は現在、クソのような街で生活をしています。

いいえ、クソのようなではなく、クソな街の間違いですが。

クソな街で生活する私も事実、クソです。

だから、また書くことを始めたいと思いました。

 

仕事ではKANTEXの2コードを使いますと聴いて、

ああ、あのことね、と即座にわかる人はきっと少ないでしょう。

2コードは特殊な言語で、それを使って話しても誰にも通じません。

それを使って話す人の存在自体がすでに、特殊なわけですが。

 

山はヒマで、田はハマで、浜はヒンです。

山田はヒマハマで、浜田はヒンハマです。

 

私は今度、その2コードを用いて小説を書こうと考えています。

そのコードが意味する文字を知る人にしか理解できない、

全てが暗号のような小説になるでしょう。

誰もそのようなものは読みたくないかと思います。

事実、私自身も読みたくありません。

しかし、読みたくなくても書きたい衝動にかられるのです。

誰も理解できないものを書きたいと思うのは、

きっと私がナルシストで自閉症ぎみであるからかもしれません。

 

ぶつ切りの言葉たちが頭の中に散らばるのも、

私がナルシストで自閉症ぎみであることが関係しているのではないですか。

疑ってみてください、私を。

いいえ、やはり信じてみてください、私を。

そうして最終的に、疑うことも信じることもしないでください。

 

先にも述べましたが、クソな私は現在、クソな街で生活しています。

そうして、誰も知らない、理解されない2コードの言語を用いて仕事をしている。

だから、私は、また書くことを始めたいと思いました。

 

未だに許せない人々が毎夜、夢に出てきて魘されます。

つまり、私は、また書くことを始めたいと思いました。

接続詞の使い方が、ここでもおかしいですね。

 

まともなことは書かないでしょう。

まともなことに興味はありません。

仮に、まともなことを書いたところで、

まともな人間にもなれません。

 

深夜のローカル番組がある風景から光を消して、

霧のような細かなお湯の放射を身体に浴び、

白髪を熱風に吹きさらしたあと、

私はきっとベッドで悪夢を見て、未だに許せない人々と再び巡り合うのでしょう。

 

また書くことを始めたいとおもっている私へ

次回以降は、まともではない人間らしく、

まともなことを書くはずです。

 

このクソったれが。