猫屋春子はかく語りき

CAT AND SPRING

だからドラマ「QUEEN」は面白い

昨日録画しておいたドラマ「QUEEN」第4話を見ましたら、あら、こんなニュースを見つけましたよ。

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何々?と読んでみれば、視聴率が低迷しているとか、視聴者が期待するような弁護士ドラマではないとか、法廷場面がないとか、なんだかいろいろ書かれていますが、たぶんどれも当たりで、でも、だからこそ斬新な弁護士ドラマなのではないかと思います。

これまでの普通の弁護士ドラマとして見るのではなく、「スピンドクター≒もみ消し屋」のドラマとして見ることができれば、そして鈴木法律事務所の面々のやり取りが面白がれれば、そのうち「QUEEN」がとても面白く見えてくるのではないでしょうか。

自分も最初は「おもしろくないなー」とこのブログでも酷評しました。が、見ているうちに、弁護士のなかにもこういうもみ消し屋みたいな弁護士がいて、そういう弁護士は日々、このような生活をしているという視点で見はじめたら、「QUEEN」がなんだかとても新鮮に見えてきました。

たぶん、これまでの弁護士ドラマみたいな弁護士の方が、実際はそんなに多くないんじゃないかなと想像します。逆に「QUEEN」みたいに、文句言いながら仕事やってる弁護士の方が普通なんじゃないでしょうかね。弁護士も人間だし、企業で働く人々と同様、仕事なんて面倒くさい人が多いはず。だとしたら、「QUEEN」に描かれている弁護士は、現実の弁護士像に近いものがあるのかもしれません。

そして、ちょっと好きになってきているのですよ、鈴木法律事務所の面々が。最初は「地味だな」と思ったけど、普通そんなに明るい人っていないですよね。でも、ひとりひとり、ちょっと個性的で、ちょっと面白い人たちが集まっている。斉藤由貴も役にうまくはまっていると思います。(まあ、不倫がどーのって思う人もきっといるんでしょうけど、多分、ばれていないだけで不倫している芸能人なんて、ものすごい数がいると思います。でもみんなテレビ出てるし、ばれた人もばれてない人も、罪の重さは同じだとしたら、不倫した人がテレビに出ちゃいけない基準って一体どこにあるんでしょうかね?不思議です)

この際、視聴者の声や視聴率の低迷は脇に置いといて、スピンドクターの仕事や日常をドラマの中できちんと描いて欲しいと個人的に思います。自分に馴染みのない世界は排除ってのはすごくつまらないし、馴染みのないものに馴染めたらちょっと嬉しいでしょ。だからドラマ「QUEEN」を見て、面白がっていることが、私は自分でちょっと嬉しい。自分の世界の幅が少し広がったような気がするから。

第5話も楽しみです。