猫屋春子はかく語りき

CAT AND SPRING

安楽死推進派

オランダで、いよいよこのような条例が可決されたらしい。

blog.livedoor.jp

私は安楽死推進派だけれども、

死にたい人はとりあえず死んでしまえば良い、などと考えているわけではない。

しかし、「生まれる」ことをやたらに重視する昨今の風潮などは、

なんだかなあと思わんでもない。

 

いや、おめでたいことだとは思うけど、

結婚と同様に、出産もそれがゴールではなくスタートである。

その後、20年間は育児という仕事が待っている。

そのうちに金はなくなるわ、体力はなくなるわ、

せっかく産んだのに「産んでなんて言ってない」って言われるわ、

育児って一体なんなんだということになりかねない。

おめでたいのは、個人ではなく、国にとってであろうよ。

 

かく言う私は、アラフォーにして生まれてきて良かったという実感は持てない。

だから、子供は産まない。

自分が産まれてきて良かったと思えない世界に、

なんで自分の子供をわざわざ産み落とさねばならんのだ。

 

そもそも、不妊治療など、「バースコントロール」はあるのに、

「デスコントロール」はどうしてないのか。

バースは尊重されるのに、何故デスは尊重されないのか。

バースは本当に良いことか?明るいことか?

デスは本当に良くないことか?暗いことか?

 

そうしたことを考え直そうという意味においても、

安楽死を推進することは無意味ではないと考えている。

 

デスに関しては、日本は後進国だと思う。