猫屋春子はかく語りき

CAT AND SPRING

最近、調べていること

近年流行っているマクロビや菜食主義、ヴィーガンというものに、

ちょっと興味があって、いろいろと最近調べている。

そして、それらが本当に健康に良いかどうか、いろいろ考えている。

 

というのは、今から1、2年前、私は食生活に気を遣い過ぎるあまり、

肉食を控え、糖質を制限し、菜食主義に走っていった時期がある。

その結果、1年ほどで、重度の貧血になり、病院で治療を受けるはめになった。

 

もともと貧血ぎみであったところに、野菜ばっかり食べ、

貧血が加速し、輸血寸前までいった。しかし、自覚症状はほとんどナシ。

普通に仕事をして、普通に生活していた。

自覚があったとしたら、少し動悸がひどいかなあくらいのものだった。

ひょんなことから、貧血は発覚したのだが、

あのまま発覚せずにいたら、いま頃、どうなっていたのかと思う。

 

私が菜食主義に走るようになったのは、「健康=野菜」という単純なイメージから、

野菜をたくさん食べれば長寿でいられると思っていたせいである。

糖質も制限した方が良いと、その頃、いろいろな本が出ていたから、

とりあえず、当時よく食べていた、おかきや菓子パンを食べることをやめた。

 

結果、体重は落ちたが、体力も落ちた。

んで、タンパク質の摂取が減少したせいか、貧血も加速した。

いまでも、肉食はいけないとかいう本やネットの記事を見るが、

何が本当なのか、よくわからない。

バランス良く食べると言っても、どのように食べることが

バランスが良いのか、基準はわからない。

まあ、個々人の体質によるとしか言いようがない気がする。

 

でも、調べてみると、マクロビとか菜食主義とか、

結構、やっている人は多いのだなという印象。ネット上での話だけど。

それが良いのか、悪いのかは別として、

そういうのに、はまる人の気持ちは理解できる。

自分の経験でしかないけど、

菜食主義に走っているとき、私はなんだか、

自分が自分の身体にとって正しいことをしていると思い込んでおり、

それが、ものすごく気持ち良かった。

野菜をたくさん食べていれば、この健康は維持され、

病気にならず、長生きできると思い込んでいた。

老人になるまで毎日、イキイキ生きられると思い込んでいた。

それにより、私が生きる世界は平和に保たれ、

問題など起きるはずはないと思い込んでいた。

 

すなわち、これは宗教にはまっている人の思考回路だ。

「祈ってさえいれば、問題は解決する」

「菜食主義でさえいれば、健康でいられる」

そんなわけないのだ。

そんなわけないし、問題は解決するどころか、

私の場合は、事態がもっと深刻になった。

 

やはり、いくら身体に良いことでも、過剰はいけないなあと思う。

身体のことは、自分よりも身体自身が一番よく知っている。

だから、最近は身体が「食べたい」と思うものを

食べることにしている。身体に従うようにしている。