猫屋春子はかく語りき

CAT AND SPRING

あたふたしてこそ高橋一生である

ドラマ「東京独身男子」がやっと面白くなってきた。なかでも高橋一生の魅力が、いよいよ発揮されてきた。高橋一生に多くの人が感じている魅力とは何ぞや?大人の色気?声の低さ?優しい感じ?それは個々人でいろいろだと思うけど、自分が感じる高橋一生の魅力はズバリ「あたふたしている感じ」なのである。

あたふたしている感じ。具体的に言うと、1人の女性を取りあう友人2人の間でやきもきしたり、前カノの前でかずなちゃんと付き合っているとか嘘をついたり。なんつーか、いろいろな人の思惑の中で揺れる感情が定まらないまま、それでもなんだかその場のバランスをとろうとしてあたふた行動している感じ。もっと簡単に言うと、いろいろな人に振り回されている高橋一生に魅力を感じるのである。

銀行マンでしっかりものの高橋一生には正直何も感じない。なんか見た目はしっかりしてそうだけど、ちょっとどこか欠落している部分を高橋一生に私は見ているのである。それは2017年に放映されたドラマ「カルテット」で演じた高橋一生が演じた家森愉高があまりにも魅力的で、今回のドラマでもどこか家森さん要素を高橋一生に求めているためかもしれない。

とにかくあたふたしていて欲しい。面倒くさい人間関係の間であたふたしている時の高橋一生がとても魅力的だから。しかし「東京独身男子」は最後どうなるのかな。高橋一生はかずなちゃんと結婚するのだろうか?それとも前カノ?それとも誰とも結婚しない?うーん、どれもアリだと思います。