猫屋春子はかく語りき

CAT AND SPRING

「大学生」は守られている

春になると、新入生が多くみられるようになる。

私はすでにアラフォーで、若者が嫌いだ。

アラフォーだから、若者が嫌いなわけではない。

若いというだけで、守られて生活している大学生が嫌いなだけである。

そして、守られているのに、ああも態度がデカい理由が理解できない。

 

かくいう私も大学生の時分があった。

それはそれは守られていた、働かなくても金が入ってくる、

それは一種の天国だった。つまり幸福だった。

もちろん、親の金で謳歌しているのである。

バイトはしていたが、バイトをしなくても生きていける暮らし。

大学生というのは素晴らしい免罪符なのである。

もちろん態度もでかかった。

 

だから、社会人になって、思ったものだ。

「社会に出て、こんなに辛いのなら、今までの学校生活って何?」

ニートや引きこもりが増えるわけである。

大学時代とあまりにもリンクしないから。

大学でやってきた勉強なんか、クソも役に立たず、最初の就職先で、

「大学まで出たのに、電話の出方も知らない」と言われる始末。

(ちなみに、電話の出方を教える大学なんてあるんですかね・・・)

勉強なんかしないで、バイトばっかやってりゃ良かったのかなと今では思う。

けっこう厳しいゼミに入ってしまったから。

 

んで、いま国立大学文系学部廃止論とか、いろいろ騒がれているけれど、

国立大学で利権を守らねばならない人々が大勢いるわけで、

廃止するのは難しいだろーなーと思う。

でも、時代がもう要らねえって言ってるのなら、

廃止してもいいんじゃない?って思わないでもない。

だって、もともと時代の要請によって学部体系だって出来上がったものだろうし、

それなら、時代の要請によって変わっていけば良いだけのことだし。

 

そうすれば守られているくせに、態度だけはデカい大学生も減るかもしれん。

 

中国の国立大学では、新入生は、朝6時から軍事訓練をする。

男も女も一緒に、重たい銃を持って訓練をする。早朝からランニングを行う。

これは何も昔の話ではない、2011年までは確かに行われていた。

今もきっと行われているだろう。

そして「大学生は国の未来」と言われている。

国の未来だからって守られているのではなく、逆に、守ることを訓練では学ぶ。

銃を持って、迷彩服を着て。

 

中国の国立大学が良いとは思わないんだけど、

なんか違うなあと思ってね。

戦争はやらないにこしたことはないけれど、もちろん。

でも、自衛隊になりたくなーい、徴兵制度なくて良かったー!

ってヤツばかりも、どうなんだと思ってさ。

国のお金で大学生、やってるんだから、さ。