猫屋春子はかく語りき

CAT AND SPRING

映画「JOKER」を観てきた

今日公開初日を迎えた映画「JOKER」。レディースデー1100円で観れるということで、早速鑑賞して参りました。

アメリカでは「JOKER」公開に際して、陸軍が警戒態勢を強化しているのだとか。(→記事URL:https://www.nikkansports.com/entertainment/column/chitose/news/201910010000372.html)

実際に映画を観るまでは「おいおい、アメリカ大げさだろ」と思っていたけど、「JOKER」の鑑賞後は「ああ、これは警戒態勢強化されるわ・・・」と。そして日本も警戒態勢強化した方がいいんじゃないの?という考えに変わりました。

ネタバレになるので内容については詳しくは書けないけれど・・・誰かのツイートにあったように、この映画、近年起きている日本の様々な事件にインスピレーションを受けてつくられたのかと思うような内容でした。もしこの映画の内容が全世界に衝撃を与えているのなら、日本で起きている事件って相当なものなんだろうな。

ちなみにこの映画を観て特別深く考えさせられたのは、「自己責任論と社会」について。主人公のアーサーがJOKERになっていく過程には、彼が生きている社会が深く関わっている。社会によってJOKERにさせられたと言っても過言ではない。なのにJOKER絡みの事件は、あれもこれもJOKERのせいです。

でもよく考えてみて。自分がもしJOKERみたいな境遇で同じようなことをされたら、JOKERがしたようなことをしちゃう可能性が高いと思わない?

まあ、確かにやっちゃいけないことをやってるのは、その通りなんですけどね。JOKERにももちろん責任はあるんですけど。でも、それって100%の責任?という思いが強くなってくる。そしてなんとなく、社会の自己責任論の行き過ぎという問題がJOKERに反映されているように感じてしまいました。

あとラストのシーン、良かったな。人それぞれで感想は違うと思うし、ハッピーエンドととるか、バッドエンドととるかはその人次第ですが。私は好きですね、「JOKER」のラスト。


映画「JOKER」が気になる人は、是非劇場へ。「金返せーーーー!!!」って叫びたくなるような映画では全然ないのでおすすめです。今回主役を務めたホアキン・フェニックスですが、いやあ素晴らしかった。ガリガリに痩せていたけど、あの役ならガリガリに痩せるのが正解。あばら骨が浮き出るほど痩せていて、アーサーが持つ不気味さに体型がとてもよくマッチしていたと思う。