猫屋春子はかく語りき

CAT AND SPRING

映画「天気の子」を観てきたオバサンの感想のようなもの

オバサンは先週、夏休みの小中高性に交じり、映画館で「天気の子」を観てきました。さすが話題作。平日にも関わらず映画館は3分の2は埋まっておりました。あんなに大勢の人がいる映画館で映画を観るのは、オバサン、久しぶりだったYO!(古)

で、感想を書こーかなーとか思ったんだけど、「天気の子」に関しては、すでにいろんな人がいろんなことを書いておりまして。まー、集めればいろいろな記事が出てくる出てくる。個人のブログではない、気軽に読めるところではこんな意見・批評など。

https://gendai.ismedia.jp/articles/-/66422

https://toyokeizai.net/articles/-/296463

https://business.nikkei.com/atcl/gen/19/00005/080100037/

 https://cinema.ne.jp/recommend/tenkinoko2019080206/

 

あと、新海監督自身も自分の映画をいろいろ解説しているでございやす。

https://movie.walkerplus.com/news/article/200868/

https://movie.walkerplus.com/news/article/200872/

https://www.jiji.com/jc/article?k=2019080800951&g=soc


みんな、新海監督の映画好きだねー。批評したくて、解説したくて、たまらん感じなのかな。

というわけで、オバサンは難しい感想を言うのはちょっとやめておこうと思う。面白いか面白くないかと言われたら、「うーん、レディースデイ1100円で見て良かった」という感じです。手放しで良いとも、頭ごなしに悪いとも、どちらの感想もありません。

あ、でもこれだけは言っておこうかな。

えーと、ネタバレになってしまうかもしれないけど、この映画、セカイ系って言われているけど、単なるセカイ系じゃなくて。僕と君の関係性がセカイ系に回収される前にそれをぶった切って、新たな僕と君の関係性の獲得に向かう物語だとオバサンは思ったです。そして、それはもう新海監督の以下のインタビュー発言に集約されておりました。

僕は、本作を“帆高と社会の対立”の映画だと思っていて。個人の願いと、最大多数の幸福のぶつかり合いの話だと思うので、そこに社会は存在している。帆高は大人の社会で働こうともするし、警察も出てくるわけです」(※MOVIE WALKERインタビュー:https://movie.walkerplus.com/news/article/200868/から引用)


すんごい遠回しな表現をすると、これは「自我の芽生え」の物語、なのかな、と。だからこそ、セカイ系や君と僕との関係に安住して、ぬくぬくしている10代、20代の若者の怒りを買うかもしれない、新海監督が「賛否両論」と語ったのは正にその点なのかなとオバサンは思うております。

うーん、そう考えると「天気の子」はやはり問題作ですよ。これまで「成熟しなくていいよー、大丈夫だよー」的な世界を若者たちに提供してきたアニメの側が、「天気の子」では突然「自我の芽生え」を提唱してくるわけですから。つまり現実を見て、自分の頭で考えろと言ってくるわけですから。それまでその世界にぬくぬくしていた人は慌てますよね、そりゃ。


なんて考えると、「天気の子」は面白い映画、なのかもしれない。ただ、映画としては・・・うーん、作画はキレイだし、アニメとしては言うことないんだけど、まあ、レディースデイ1100円分の価値はあるんじゃないかということで。

以上、オバサンの感想でやんした。


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