猫屋春子はかく語りき

CAT AND SPRING

令和、いかがお過ごしですか?

昨日平成が終わり、いよいよ令和時代が始まりました。うーん、とくに自分の中で変わったところはないけれど、なんかこう、今回の改元天皇が逝去されたわけではないので世間のムードが明るいなあと感じる。

昭和から平成への改元は、やはり昭和天皇の逝去で始まったせいか暗かった記憶があります。1週間くらいどの局でもテレビでは昭和天皇関係の番組が続き、新聞や雑誌も昭和天皇や皇室関係の話題ばかり。ちょうど昭和64年の正月が明けた頃だったので、幼い私は冬休み。昭和天皇改元についてわかるわけもなく、不謹慎だけど「つまんねー」と密かに思っておりました。あまりにも観るテレビ番組がないので、親と一緒にレンタルビデオを借りてきたのを覚えています。

さて、今回の元号・令和ですが、良い時代になるといいですね。平成は、戦争はなかったけれど、新しい時代がはじまったと思ったらバブルがはじけ、阪神大震災オウム事件就職氷河期などなど怒涛の時代であったのは確かで。ただ不幸だったかと言うと、とくにそんなことはなく。平成の30年間をかけて、そして現在もなお日本はゆっくり静かにいろんな意味で没落していっているようだけれど、それでもやはり不幸ということはなく。賃金が安いだの、仕事がないだの、社会的にもいろいろな問題が山積みだけれども、それなりに生きていけてはいるのです。思い通りにではないけれど、犯罪に手を染めるほどの不満は抱かずに生きていけてはいます。

「日本はダメだ」みたいな下がりムードの昨今だけど、ムードが上がらないと生きていけないわけではないし、世間のムードに流されて生きているようでは自分自身としてはまだまだだな、と思う。ムードがどうであれ、自分は自分の人生を生きていくしかないのです。バブルとその崩壊を思春期に体験した者としては、強くそう感じます。あんなんに振り回されちゃダメだ。ムードが上がろうと下がろうと崩壊しようと、どんな時代でも自分は何がやりたいのか、また自分にはどんなことができるのかを見極めて、死へと向かって生きていこうと思う次第です。


Lady Gaga - Born This Way (Audio)