猫屋春子はかく語りき

CAT AND SPRING

平凡に淡々と生きる人にこそ読んでもらいたい記事である。

すでに、はてなブックマークなどでバズっているのでもう読んだ人も多いと思いますが、最近一番感動して納得した記事として、以下に貼りです。

note.mu

そうなんですよ、会社行って普通に働いている人がいてこそ、世界はまわっているんですよ。本当にそう思う。だから、社畜とかブラック企業とか、なんか会社や働く人にランクをつけるような、カテゴリーに押し込めるような言葉がありますが、そんなの気にしないで、自分のゆく道を行けばいいんですよ。成功したい、たくさんお金が欲しいというのは誰しも思うわけですが、そういうものに振り回されず、自分の道を淡々と進む人こそが尊敬に値するわけですよ。

結局最近思うのは、お金と成功と幸せは必ずしもリンクしないってこと。特別たくさんのお金がなくたって、成功しなくたって、幸せな人は世界にいっぱいいますし。ちなみに昨日読んだ大阪なおみ選手のニュースも、個人の成功と幸せを考える上で参考になるものでした。

www.jiji.com

 

**************

蛇足ですが、上に貼った「SNSで死なないで」の記事を読んでふと頭に浮かんだのは、昨年亡くなった栗城史多さんのことと、ガンジス川を毎日眺めている老人が言った言葉。

栗城さんは「応援してくれている皆さんと夢を共有したい」と言ってエベレストへの挑戦を毎回配信していました。「何故よく知らない誰かと夢を共有するために危険な山に登るのだろう?」と疑問に思っていましたが、記事に書かれていた男子中学生と似たような心境だったのかもしれませんね(違うかもしれないけどね)。

また、ガンジス川を毎日眺めている老人の話ですが、これはインドに行った人が偶然出会った老人のこと。老人のやることは、毎日建物の屋上からガンジス川を眺めていることだけだそうです。そこで旅行者が「何故ガンジス川を毎日眺めているのか」と尋ねると、その老人はこう答えたそうです。「そこには世界の全てがある」と。普通の人が見れば毎日何も変わりのないガンジス川に、その老人は世界の全てを見ている。老人には見えるのです、普通の人には見えない世界が、そのガンジス川に。

平凡な毎日は確かに変わり映えのしない退屈な日々かもしれません。でも、ガンジス川に世界の全てを見る老人も存在するわけです。そう考えると、この平凡な毎日に退屈している自分はまだまだ未熟なのかもしれないと思わせられます。

もし自分の精神がもっと成熟したのなら、平凡な毎日にこそ世界の全てや生きる喜びを見出せるようになるのではないでしょうか。そして出来る事なら、成功したりお金持ちになるよりも、自分はその境地に達してみたい。その境地には、本当の精神的な安定や幸せがもしや存在するような気がするから。