猫屋春子はかく語りき

CAT AND SPRING

胸に残り離れない、苦いレモンの匂い

今更ながら、米津玄師の「lemon」にはまっている。きっかけは、ようつべにおすすめされた「演歌の乱の」の、この動画。


徳永ゆうき×Lemon 【演歌の乱】

この徳永ゆうきって人の「lemon」があまりにも良すぎて、本家・米津玄師の「lemon」を聴いたらはまってしまった次第。以前、米津玄師の別名義「HACHI」について、こんな記事(「大衆性」、つまらん - 猫屋春子はかく語りき)を書いた覚えがある。

その記事のとおりに、今でも米津玄師名義の初期の歌は面白くないと思っているのは変わりない。でも、最近の「Flamingo」や「Looser」などを聴くと、どんどんどんどんHACHIが米津玄師に融合していってるのを感じる。いや、てか、米津玄師=HACHIだし。

ニコ動でのHACHIを知っている人の中には「もうHACHI名義の歌は出さないのか」みたいな意見もあるようだけど、そもそもHACHIと米津玄師は別人ではなく同じ人で、ボカロが生歌に変わっただけだと思えば、確かにそうで。「lemon」は一聴すると何の変哲もない両曲に聴こえるけれど、「ウェッ」とかちょいちょい変な効果音が入っていて、「うわー」と思うのだ。なんつーか、HACHIであり米津玄師なのだ、楽曲が。

あと、米津玄師という人を、本当か嘘か、ネットでいろいろな情報を拾っていくと、「ああ、そうか」と腑に落ちることが多い。身体性よりも言語性とか、なんかそんな感じ。


米津玄師 MV「Lemon」

とにかく「lemon」はいろんな意味ですごい曲で、時代はこんな風に変わっているのだという問題作でもあり、HACHIのままでは成し遂げられず米津玄師では成し遂げられるというのはどういうことだろう謎にぶちあたる。それは何か、私の中ではオードリーの若林による最近のインタビュー内容に相通じるものがあるのだが、他の人には関係のないことかもしれない。

それについては、近いうちに書くかもしれないし、書かないかもしれないし、わからないけれど、とにかく時間ないので今日はここまで。しかし、パソコンで「よねづけんし」を入力すると「米津玄氏」とか「米津賢氏」とか出てくるの、本当面倒くさいからやめてくんないかな。まあ、単語登録すりゃいい話なんだけど、そんなに使う単語でもないから迷うわ。