猫屋春子はかく語りき

CAT AND SPRING

千葉雄大とファンタジック要素

毎週水曜日、ドラマ「高嶺の花」を見ている。

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視聴率が芳しくないようだけど、すげー楽しみに毎週見ている。見てない人も見るといいよ、もうすぐ最終回だけど。

ただ内容は重い。華道の家元を継ぐ継がないの話だ。そのうえ芸術的な才能の有無や、裏で暗躍する家元、京都の華道家などの話が絡んでくる。もし30年前のドラマならドロドロドラマと言ってもいい。でも今の役者さんたちが持つ明るさや軽さ(昔の役者さんが暗いとかではなくて、重厚な存在感を持っていたということの対比として)のために、それほど暗くならず、案外ポップに仕上がっている。

このドラマに軽さとポップさを与えているキーマン的存在、それは千葉雄大と峯田和信だと私は思って見ている。とくに千葉雄大の軽さとポップさ、そして他の誰も持つことができないファンタジック感は特筆に値するだろう。


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ぶっちゃけ(死後ですね、もうね)、千葉くん、演技は下手だ。そしてモデル出身のせいかタッパ(これも死後ね、背丈のことね)はあるが胸板薄!!で、顔が他の役者の誰よりも可愛い。石原さとみ芳根京子といった若手女優陣よりも可愛い。笑ったときにニョキッと見える前歯のなんたる可愛さや。

そんな千葉くんが、このドラマでは家元の妻かつ芳根京子の母である戸田菜穂と体の関係を持つ悪い男を演じるのである(ちなみにその裏には家元である小日向文世の指示があるのだが)。そして、その役がなんとも千葉くんには似合わない!でも不思議と、それがこのドラマを救っているのである。


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どういうことかと言うと、不倫をする悪い男がまったく似合わない千葉くんの存在が、このドラマでは浮きに浮きまくっていて、ドラマにファンタジックな要素を加えているのだ。深刻にドラマを見ていても、途中で千葉くんが出てくると「ああ、これドラマだったんだ」ってところに必ず引き戻される。「そうだ、これドラマだから、こんな深刻にならず気軽に見るべきなんだな」と思い直すことができるのである。そして「いるわけねーだろ、こんなヤツ!」と心の中で思わず悪態をついてしまうのである。

千葉くんの「いるわけねーだろ」感は凄い。男なのに女より可愛い男というファンタジックな存在、それが千葉くんだ。彼の放つ存在感は凄い。演技は下手だけど、役者は演技じゃねえなあと思わせられる。千葉くんの場合は存在感が勝っている。リアルばかりが問われるような物語づくりの中で、あの強いファンタジックな存在感を見せられると逆に現実に引き戻されてしまう。そしてそれが「高嶺の花」では上手に使われていると思う。そのために千葉雄大へオファーしたのかどうかは不明だけど。


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ドラマはあと2回くらいかな?機会があれば是非。次回は京都宇都宮という華道家の次期家元をめぐって、千葉くんとそのお兄ちゃんがたたかうという内容らしい。千葉くんの、なんとも似合わない和服姿が見られます。ファンタジー。ファンタジーだけど、ドラマってさ、それでいいんだよね、そもそも。