猫屋春子はかく語りき

CAT AND SPRING

映画版「昼顔」を観たという話


上戸彩、斎藤工との“禁断愛”が再び… 「昼顔」ドラマダイジェストPV&映画予告編

先日地上波で放映された映画版「昼顔」の録画を昨日観てみた。ドラマ版は当時話題になっていたけど観たことはなかった。けど映画版を今回録画したのは、斎藤さんだぞ、ということで斎藤工が目当てだったのです。で、感想としては、うん、あれは斎藤工を堪能するための映画ですな。

先生役(映画では研究者)だからなんだろうけど、映画のなかの斎藤工は眼鏡をかけてチノパンにポロシャツという服装。なんだかもさい。でも、もさいけど、もさすぎて素敵!という逆説的な現象に襲われ、でもなんかよく観ると、斎藤工、ブサイクじゃない?!でも素敵!という、これまた逆説的な現象に襲われてしまう映画、それが「昼顔」だった。斎藤工のもささとブサイクさが光る映画、それが「昼顔」の魅力だった。

あと、工の奥さん役の伊藤歩、演技がすんごい怖くて良かった。最後に病院から出てきた姿、顔はメイクなんだろうけどちょっとホラー感がありました。上戸彩は終始、可愛いかった。仕草が可愛くて、姿がエロかった。女子力高いなーと思った。もてるだろう、あれは。不倫をしやすい女性の特徴とかネットでいろいろ書かれているけど、結局もてるというのが最大の特徴じゃないのか。もてなきゃ恋は始まらない。

話的にはみなさんご存知、不倫カップルの物語である。うーん、不倫。私は何故か不倫にとんと興味がない。だから2人があーだこーだしている内容にはさほど興味がない。友人や知人でそういうことをしていた人も実際にいたけど、ごめんね、話は聞いたけれど興味は全く湧かなかった。なんでだろうな?うーん、きっとね、もてないからでしょうね。自分には縁の無い話だと思っている、というより完全に縁がない。ゴシップなんかでも時折不倫の話題がいろいろと世間を賑わせるけど、「バレちゃったのね」と思うだけで、それ以上の感想は無い。だって基本、私には関係ないから。でも自分が不倫されたら、興味が出てくるのかも。伊藤歩に共感して事故っちゃったりすんのかね。

あと今回、映画版「昼顔」を観て、ちょっと思ったのは恋愛も結婚も当事者間だけの話で終わらせてはくれないものなんだなということ。上戸彩が不倫の果てに移ってきた三浜という町で、彼女が不倫して逃れてきたという噂が流れる。そのため職場では嫌味を言われたり無視されたり、買い物中も嫌なことに遭遇したりするわけだけど、まあ、不倫をテーマにしている映画だけに、ああいう描写を入れないと方々からいろいろな批判があるのかもしれない。でも、まだまだ恋愛や結婚や、それに付随する様々な問題(この場合は不倫)って世間の目とは切っても切り離せないもんなんですなと思った。でもそれって恋愛や結婚のイメージである純粋さや真心とは真逆だよね、世間の目って。ということは、そういう純粋とかいうイメージを恋愛や結婚につけることで、真実を覆い隠そうとしてんのかもね。

それにしても不倫のドラマや映画って、うちらの時代は「失楽園」だったけれど、今の世代は「昼顔」なんだろう。そしてどっちの映画も死人が出る。これって純愛を貫くと死人が出ますよってことかな。純愛ってそれくらい罪が重いことなんだろうか。映画版「昼顔」の中で上戸彩が働くお店の先輩女性が、「自分にはできなかったことをやる女を女は一番嫌うのよ」というセリフがあるんだけど、確かに純愛を貫く人ってあんまりいないからなあ。きっと世間にとっては嫉妬の対象だったりするんですな。フランス文学なんかでは、不倫こそ純愛とされていて結構賛美されるもんなんだけどね。