猫屋春子はかく語りき

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シソンヌライブ【モノクロ】2018を観に行ってきた

※まだモノクロの公演が終了していない地域があるため、以下ネタバレになります。これから観に行く人は読まないでねー。

 

 

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先日、シソンヌライブ【モノクロ】2018を観に行ってきた。昨年あたりからシソンヌ熱が何故か上がり、隣県に来るというのでちょいと鑑賞してきました。以下は今回のモノクロ公演でシソンヌがやったネタです。

・本屋に初めて来た女
・人見知りの同期
・カラオケ店に初めて来た女
・大学時代の友人
(+終演後のトーク15分ほど)

モノクロはたいてい1時間公演なのでネタ数は少ないそうです。うん、確かにあっという間に終わってしまった感はある。300人収容できる会場が満席だったので、チケット代2500円×300人=・・・って計算してしまったではないか。で、多分1時間ピッタリ、アンコールなしで終わったので会場代はおそらく10万円もいかないとして・・・こりゃ、よしもとボロもうけですな。(いやいや、だから計算すんなって)

で、会場に着いたら開場10分後だったにも関わらず満席だと言われ、1人分だけ空いてる前から3列目の端っこに座ったのです。シソンヌだしな、と一応気をつかい次郎さんがいつも着ているセントジェームズのボーダーを着て行ったのだが(偶然、私もセントジェームスが好きなんで)、次郎さん的なボーダーを着ている人を1人くらいしか見つけられなくて、くそ恥ずかしい想いをしたじゃないか!!

それはまあいいや。そんで感想ですが、うん、普通に面白かった。コントの基本的な台本を書く次郎さんは、そんなことを意図したわけではないと思うのだけど、4本のネタを観て私個人は「年甲斐もなく」という共通点を勝手に感じたりした。

40歳を超えて初めて本屋に来た女性、社会人になって緊急事態に陥っても人見知りを発揮するエゴイスティックな男性、本屋の女性の続きなんだけど40歳を超えて初めてカラオケ店に来た女性、40歳にもなって大学時代のノリを押し付けてくる友人。他人から見たら「年甲斐もない」と言われそうな人々だけど、それがその人に魅力だったり、どうしようもない個性だったり。

先日アウトデラックスで六角精児さんが言い残した「歳とって何かに気づく方が幸せじゃないですか」という名言を思い出した。そうだよな、この年齢だから、こうしなきゃいけないなんてことないんだよな。そう考えると「年甲斐もない」という言葉を言われるのは恥ではなく、むしろ名誉なことなのかもしれない。そんな「年甲斐もない」人々を敢えて笑いにするというエールを今回鑑賞したシソンヌのネタからは感じることができた。

笑いは肯定、笑いはエール。昨今「笑い=嘲笑」みたいな風潮があるけれど、笑いってもっと優しくて複合的な面もあるんだよなと感じさせてくれる舞台でした。8月は「sept.」を観に東京まで行く予定。今から東京の暑さに耐えられるのか、心配でならないけれど。