猫屋春子はかく語りき

CAT AND SPRING

ハッピーメリークリスマス


John Lennon - Imagine

NHKラジオ「すっぴん」の金曜日パーソナリティである高橋源一郎が番組の最後に、「今年の有馬記念はスワーブ…」と途中まで言い、最後まで言い切る手前で番組が終わった。有馬記念はお祭りなので、他人の意見に左右されるより自分の好きな馬を買おうと心に決めております。みんな、自分の好きなの買ったらいいんじゃないかしらね。どうせ当たっても、あぶく銭ですから手元に残って良いものではないし。悪運がたまるだけです。

今日はクリスマスイブですが、単なる日曜日と言えば日曜日です。一昨年、某有名スーパーのローストビーフを買って食ってみたけど、人間の食べるもんじゃねえな、ありゃ。飼料ですか、あれは。ローストビーフを噛みきれた試しがねえな。今年は鶏の足を食べる予定です。ケーキはすでに先日食べたのでクッキーにしてみた。それにしても、来週火曜日にはこのクリスマスムードからやっと解放されると思ったら嬉しくてたまらないのは私だけだろうか。

誰かもどこかで書いていたけれど、クリスマスが終わってから正月が来るまでの期間が、クリスマスや正月よりも好きである。ふわふわして宙に浮いているような、そんな浮遊感満載の期間。クリスマス、終わったね、正月、来たら明けちゃうね。泣きながら笑っている、そんな空白のエアポケット的な時間。今年はどうだった?来年は何しよう?いろいろ考えても一切地に足がつくことのない、白も黒もはっきりしない、生きているのか死んでいるのかわからない、そんな時間。

「宇宙に私達二人ぼっちみたい」って言ったのは、夏目漱石作『門』の主人公の妻だったっけ。我々の人生は、もしかしたら、イベントや祭りなんていう節目に踊らされ騙されているだけで、そうしたものが一切なければ、浮遊した時間をふらふらと歩んでいくだけの無意味なものなのかもしれません。ハッピーメリークリスマス。