猫屋春子はかく語りき

CAT AND SPRING

あらしっくにもまれた日


夜空ノムコウ

先週末、北の大地でアラシックにもまれた。私が北の大地にいたのはたまたまで、嵐を観に行ったわけではない。ましてや、私はファンではない。航空券は早い段階で予約しておいたので問題はなかった。しかし、札幌およびその近郊のホテルがとれず、仕方なく旭川泊となった。

交通機関もひどいものだった。嵐のライブ会場でしか入手できないのだろう鞄(いま流行りのサコッシュとかいうヤツ)を肩から下げた若い女子でいっぱいでだった。立っているのが窮屈でたまらなかった。私の背後に立っていた、真っ赤なコートの50代近くにもなろう女性が、今回のライブはLINEグループで行ったのだが、そのうちの誰々さんに無視されたので、きっと自分は嫌われているのだという話をしていた。なんだか面倒くせえなあ。

新千歳空港もいつも以上にガヤガヤしていた。最近は国際線ができたので、いつもガヤガヤしている印象はあれど、先週末はそれ以上の賑わい。中学生くらいの未成年を一人でライブに行かせるわけにはいかなかったのだろう、多分その祖母が保護者として未成年について来ていると推測される風景にも出会った。振り回されているおばあちゃん。嵐のファンなわけがないだろう。お家でゆっくりミカンを喰わせてやれよ!おばあちゃんが、いつまでもてめえのそばにいてくれると思うなよ!

別に嵐のファンでもなんでも良いのだ。しかし、今も昔も若者は我が物顔である。そして、思春期特有の自意識過剰なところが妙に気持ち悪く感じる。ジャニーズ事務所にはマジで言いたい。遠くから来る人のためにも、空港からライブ会場を往復するバスを出そう。あるいは、あらしっく専用の飛行機を飛ばそう。そして、専用のホテルを建ててしまおう。「嵐フェス」を年1,2回、ひたちなかとかで開催すればいいじゃないか。

じゃなければ、普段は特に何も思っていない嵐に対しても、あらしっくに対しても、嫌な感情を持たなければならない。北の大地に来ているのは、あらしっくだけではないのだ。それなのに、何故あやつらは、嵐のライブに来てるんだから全て許されるみたいな顔をしているのだ。「国民的アイドルの嵐ファンは大正義」ってか。嵐が国民的アイドルだなんて認めていないからな。何が、アラシックだ。「Sick=病気」ってことに気づいてんのか。

とりあえずホテルを同時にいくつも予約して、当日直前にキャンセルするの、やめろや。本当に迷惑だ。