猫屋春子はかく語りき

CAT AND SPRING

「なんかそうなっちゃう」を目指して


椎名林檎 - 歌舞伎町の女王


いろんな生き方がある。

昨日、スノーボード選手かつ腰パンで話題になった国母くんがテレビに出ていたが、
ああいう人は太宰風に言えば、「選ばれし人物」なのである。
スノーボーダーの道をどこまでも突き進むべき人であり、
ああいう才能の塊のような人と、凡庸な自分を比較してもはじまらない。

ただ、職業選択において、ここ数年おもうところがある。
「自分がこうなりたい!」と思って無理やりに突き進んだ道ではなく、
「なんか知らんがこうなっちゃった」という感じで気づけば、その道にいる。
そういうものにわたしはなりたい。
いろいろな道を歩いて、近道やら遠回りやらもして、
気づけば、その職業に就いちゃってる人にわたしはなりたい。
とくにそれが好きなわけではないけれど、なんかその仕事に就いちゃって、
不満はとくにない、そういう仕事にわたしはつきたい。

でも、それって相当運と才能がないとダメなような気もするけど、
やめようと思ったけど、やめられないものとか、
やめたんだけど、またそこに戻ってしまうとか、
そうした自分の中の、
「どうしようもない業」に従ってみたいと思うのである。