猫屋春子はかく語りき

CAT AND SPRING

MRIでテクノミュージック


The Chemical Brothers - Elektrobank (HQ)

 

先日、腹部のMRI検査を受けた。

まだ検査結果を聴いていないので、

重病かなんなのか不明なのだが、

とにかくMRI検査を受けた。

 

検査を受けることが決まったときは、正直コワかった。

病気以前に、MRIがコワイ。

名前がスターウォーズに出てくるC3POの仲間みたいだし。

見かけも、なんかデカいし。

狭いところもキライだし。

コワくて検査途中に発狂したらどうしようと本気で考えた。

 

MRIをすでに経験している夫に聞けば、

「なんかトントン音がしてたよ」とのこと。

トントン!?きこりか何か!?

恐怖はますます高まるばかり。

 

 

そんな恐怖感MAXで当日は検査に挑みました。

私の検査では造影剤なるものを使うそうで、

まずは同意書にサインが欲しいとのこと。

同意書を読むと・・・・・いや、なんとも物騒な。

アレルギー反応的な副作用はよくあることとして、

何万分の1の確率で重篤な反応が出たり死亡者が出たりなど、

なんとも同意しにくい内容。

当院ではまだ死亡者や重篤な患者は出ていないとあるけど、

自分が最初の例にならないとも限らない。

「・・・なにかあったらどうしよう」

ここで恐怖感ドMAXに到達。

早くなる脈、痛くなる腹、ほてる頬。

身体の調子が自律神経どーかしてるぜ状態に。

しかし、せっかく検査を受けるなら確実な結果が欲しい。

ということで、悶々モヤモヤとしながらも同意書にサイン。

 

その後、簡単な問診を受けて血圧を測定。

今まで見たことのないオカシナ血圧。

恐怖感と緊張のピークを迎える。泡、吹きそう。

 

検査用の衣服に着替え、造影剤を入れるための準備に向かう。

「どちらの腕が良いですか」

「どちらも血管が細いんです」

私の血管の細さは異常。格闘する看護婦さん。

やっと刺せそうな管をて見つけて、針をぶっさす。

なんか知らんが、かなり奥までぶっさす。

こんなにぶっさされたことないとこまでぶっさす。

面白いことに、奥までぶっさすと案外痛くないことに気付く。

加えて、耳栓を装着。

 

そして、いよいよMRIへ。

うわー、この中にスッポリ入るのかなーと思ったら、

腹部の撮影なので、頭と上半身の一部は入らず、

手はバンザイのポーズ。

ぶっさされたところが気になるが、気にしない気にしない。

「それでは始めます」という声がして、

それから夫に聞いていたとおり、トントントンという音が!

「うわー、本当だったんだ」

しかし、音はこれだけでは終わらない。

 

ビービービービードゥルドゥルドゥルドゥル・・・・・

 

聴いていて、途中で吹き出した。

 

これ、テクノじゃん!!!

テクノにちょっとノイズ足したみたいな、

なかなか聴きごたえのあるミュージックじゃん!!!

とりあえず、30分は聴いていたと思うんだけど、

このテクノミュージックのおかげで、まったく飽きませんでした。

逆に、興奮状態のなかで検査終了。

造影剤の副作用を感じる暇もなく終了。

 

テクノ好きな人にはMRI検査、なかなかおススメです。

誰かMRIの音で作ったテクノミュージックとか、作らないかな。

あの音は、結構おもしろいぞ。